若宮八幡社(名古屋市中区) 二頁
若宮恵美須神社
若宮八幡社、拝殿のすぐ右手に鎮座する『若宮恵美須神社』です。
御祭神は事代主神(ことしろぬしのかみ)。
御神徳は商売繁盛と業務安全。
ここから奥(北)へ『熊野社・日吉社・香良洲社・天神社・秋葉社 合殿』、『神御衣神社』、『産宮住吉神社』。
右手(東)には『連理稲荷神社』があり、そこから奥(北)へ『連理稲荷神社 奥之院』、『針塚』と摂末社が連なるように鎮座しています。
連理稲荷神社・奥之院
『若宮恵美須神社』の右手(東)に鎮座する『連理稲荷神社』。
少し独特な雰囲気が心地良く、お気に入りのお稲荷さん。
社殿の右手に願い事の書かれた『お願い狐』がたくさん掛けられていて可愛らしいです。
縁結び・夫婦和合の連理稲荷社
”雌雄狐がご縁を結ぶ” 不思議なお話
連理稲荷社の由来は、江戸時代後期の漢学者 富永華陽(とみながかよう)の記した『尾張霊異記』に次のように記されています。
むかし若宮八幡社の境内には、二百三十歳の雄狐と、百五十歳になる雌狐の夫婦狐が棲んでいました。
ある日の夜のこと、境内にあった芝居小屋の番人として、寝泊まりをしていた立舞の政治(まさはる)という人の夢の中に美しい巫女が現れて、「私は若宮八幡社に棲んでいる狐です。長いあいだ棲んでいますが、未だ官位(朝廷からいただく位)をいただいておりません」と嘆いた。
それから何日か過ぎた夜、政治の夢の中に今度は白髪の老人が現れて、「私はこの若宮の社に二百何十年も棲んでいる狐です。しかしまだ決まった住処(すみか)の洞穴がありません。神社の中に洞穴を掘ることは恐れ多いことですが、もし洞穴暮らしを許していただけるならば、神主をはじめ町内を災いから守りましょう」と告げた。
政治はこの二つの夢のことを神主に語り、天保四年(一八三三)奉行所に許可を願い出て小さい祠を建て、京都の藤森(ふじのもり)稲荷神社(伏見稲荷)から御分霊をいただき、縁結び夫婦和合の連理稲荷社としてお祀(まつ)りされました。
『連理稲荷神社』社殿のすぐ奥(北)に『連理稲荷神社 奥之院』。
『連理稲荷神社』社殿の左横を通り抜けて、直接行くことができます。
熊野社・日吉社・香良洲社・天神社・秋葉社 合殿社
熊野社・日吉社・香良洲社・天神社・秋葉社の五社をお祀りした合殿社。
立派な五社造りで鈴緒も別れています。
神御衣神社
淡島大神(あわしまのおおかみ)と衣縫大神(きぬぬいのおおかみ)の二柱の神をお祀りした神御衣(みころも)神社。
縁結び、恋愛成就の御神徳がある有名なパワースポットです。
お願い事を書いた『願いの緒』を、様々なご縁と固く結ばれるように、赤・紫・白・黄・緑の五色で織られた紐に結び付けて祈願するのだそうです。
左手の紐はもう元の紐の色が分からないくらい『願いの緒』が結ばれています。
産宮住吉神社
我が国最古といわれる、からくり人形九体が御神体として祀られているそうです。
針塚
毎年二月に『針供養祭』が執り行われます。
若宮龍神社
一社だけ離れた場所(南端)に鎮座する『若宮龍神社』。
御祭神は白龍大神(高龗神:たかおかみのかみ)。
御神徳は開運出世・必勝・運気向上・水の神・金運守護とのこと。
御朱印
通常の御朱印、四種類を頂きました。
左から『神御衣神社』、『連理稲荷神社』、『若宮恵美須神社』、『若宮八幡社』の御朱印です。
この他、特別な日には限定の御朱印もあるそうです。
御朱印 一体:300円
場所
〒460-0008
愛知県名古屋市中区栄3丁目35−30
若宮八幡社
HP:[公式]若宮八幡社