甚目寺観音(鳳凰山 甚目寺) 一頁

鳳凰山 甚目寺
宗派 / 真言宗智山派
御本尊 / 聖観音
創建 / 推古天皇五年(西暦五九七年)※伝承
開基 / 甚目龍麿(甚目龍麻呂)
- 尾張三十三観音霊場 第十六番札所
- 東海三十六不動尊霊場 第五番札所
- 尾張四観音
推古天皇五年(五九七)、甚目龍麿という人が海で漁をしていると、黄金の聖観音像が網にかかりました。
龍麿さんは近くの砂浜にお堂を建てて、その観音像を安置しました。
これが甚目寺の始まりだそうです。
1400年以上の歴史を持つ日本有数の古刹です。
南大門(国指定重要文化財)

まずは南大門(仁王門)へ。
重厚で迫力のある楼門です。
甚目寺南大門 国指定重要文化財
源頼朝の命により梶原景時が奉行として建久七年(一一九六)に再建したと伝えられる鎌倉時代の様式を基調とした雄大な楼門である。県内における最古の部類に属し、あま市で最も古い木造建築物でもある。また木造仁王像は郷土出身の戦国武将福島正則により寄進されたものである。
あま市教育委員会

両脇に安置されている仁王像(金剛力士像)は戦国武将の福島正則が寄進したもの。
愛知県指定有形文化財に登録されています。


境内

南大門から入った景色。
左手に三重塔、奥には朱塗りの本堂が聳えています。
参道の左右に不動堂、六角堂、弘法堂など、いくつものお堂が並んでいるのですが、それらは木々に遮られて隠れていますが、シンプルに美しいと感じる景観です。
手水舎(南)

南大門から境内に入り左手に手水舎がありました。

水を注いでいるのはカエル。
以前ご紹介した下呂温泉街の『加恵瑠神社』もそうでしたが、ちょっと珍しいですね。

東門(国指定重要文化財)

甚目寺東門 国指定重要文化財
墨書銘から寛永十一年(一六三四)に建立されたことがわかる。二本の主柱の前後に四本の控柱が付く様式手法で建立されている。境内東の門として扉を設けない雄大な門であり、そのガッシリとした柱組みは堂々としたものである。
あま市教育委員会
手水舎(東)

東門の近くにも手水舎がありました。

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