下野庚申堂
岐阜県中津川市下野、日本三大庚申の一つに数えられる、下野庚申堂(しものこうしんどう)へお参りに行ってきました。
駐車場
下野庚申堂の道路を挟んだ先に駐車場があります。
駐車場からの眺め。
大きな看板と立派な松が目を引きます。
鳥居
鳥居にお知らせが立てかけられていました。
新型コロナウイルスの影響で、ご祈祷、祭事は中止とのことです。
手水舎
鳥居の右手に手水舎。
手水舎の前には御詠歌碑があります。
境内
鳥居をくぐり境内へ。
階段左側にスロープが付けられ、バリアフリーになっていました。
他の神社仏閣では残念ながらあまり見ることがありませんが、これは良いですね。
石灯籠には庚申の使いとされる猿(庚申の申=猿)が彫られていました。
常香炉
正面に見える常香炉(じょうこうろ)。
三猿
左に目を向けると、三猿(見ざる、聞かざる、言わざる)がいました。
三猿というと日光東照宮が有名ですが、庚申ではよく目にします。
三猿のすぐ後ろにもお猿の像がありました。
三鶏
庚申信仰には庚申の日に夜を徹して行われる「庚申待」という行事があります。
鶏は夜明けを告げる、すなわち、庚申待の終わりを告げる動物として神聖視されたようです。
前堂
下野庚申堂の前堂です。
奥の本堂には御本尊の「青面金剛王童子」がいらっしゃるのですが、秘仏のため普段はお目にかかれません。
前堂に掲げられている「金剛王」の扁額は、幕末の偉人、山岡鉄舟が書かれたもの。
とても力強い筆跡ですね。
前堂の右手には庚申信仰の御本尊、三面六臂の青面金剛様がいらっしゃいました。
地蔵堂
前堂から左を向くと、正面に地蔵堂があります。
観音・弘法堂
地蔵堂から右を向いた場所、前堂の左手に「観音・弘法堂」があります。
以前に来たときには扉が閉まっていたのですが、この日は運良く例祭日だったため、扉が開けられていたようです。
中には三十三体の観音様や弘法大師が祀られていました。
続いて、前堂右手の聖天堂へ向います。
ふと目を上げると美しい屋根と釣燈籠。
聖天堂
聖天堂は大聖歓喜天(だいしょうかんぎてん)様をお祀りしています。
大聖歓喜天様はヒンドゥー教のガネーシャ神が起源のため、象頭人身の形像が多いとのことです。
聖天堂の屋根に可愛らしい獅子を見つけました。
留蓋瓦(とめぶたがわら)といって、隅の瓦の合わせ目から雨水が侵入するのを防ぐためのものですが、装飾に用いられることが多く、お寺巡りの楽しみの一つでもあります。
聖天堂の向いにある石塔。
何気なく撮影したら円光(ハロ、暈)が出ていて凄いことに。
この日は当初は全く別の場所に行く予定だったのを、急な思いつきで「下野庚申堂」へと変更したのですが、普段はお目にかかれない「観音・弘法堂」、「聖天堂」の中を拝見することができたり、円光の輝く石塔を見ることができたり、幸運な一日でした。
場所
〒508-0202
岐阜県中津川市下野
下野庚申堂