八事山 興正寺【尾張高野とも称される高野山真言宗の別格本山】

八事山 興正寺【尾張高野とも称される高野山真言宗の別格本山】

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目次

八事山 興正寺 一頁

八事山 興正寺 西山本堂

八事山 興正寺(やごとさん こうしょうじ)
宗派 / 高野山真言宗
御本尊 / 大日如来
創建 / 貞享5年(西暦1688年)
開基 / 天瑞圓照(てんずいえんしょう)

  • 名古屋二十一大師霊場 第二十一番札所
  • 東海三十六不動尊霊場 第三十六番札所
  • 尾張三十三観音霊場 第三十三番札所
  • 城東西国三十三ヶ所観音霊場 第十二番札所
  • 大名古屋十二支 卯年本尊札所
  • なごや七福神 寿老人霊場

八事山 興正寺は、弘法大師空海の五鈷杵を授かった天瑞圓照和尚が貞享三年(1686年)に草庵を結び、貞享五年(1688年)に創建しました。
同年、尾張二代藩主、徳川光友公の帰依を受け尾張徳川家の祈願寺として繁栄します。
高野山真言宗の別格本山(総本山『金剛峯寺』に準じた待遇を受ける特別な格式をもつ寺院)です。

総門

八事山 興正寺

八事山興正寺の総門です。
視線の真ん中に門と塔。
真っ直ぐに伸びる参道が気持ち良いです。
都会の寺院ですが、思っていた以上に緑が多いですね。

参道脇のビオトープと無量橋

八事山 興正寺 ビオトープに架かる無量橋

参道を進むと、右手に小さな池のようなものと、そこに架かる小さな橋が目に入ったので近付いてみました。
池のようなものはビオトープとのこと。
まだシーズンではないのか、水がはられておらず何も植えられていないようでした。
橋の名前は『無量橋』。
橋の向こうが気になりつつも、まずは中門を目指します。

境内案内図

八事山 興正寺 境内案内図

中門へ向かう途中で境内の案内図を発見。
ひとまず確認することに。



さすがに結構広いですね。
鐘楼や各お堂も離れているので、どんなルートで参拝しようか・・・
悩みながら興正寺さんのホームページを拝見すると、ありがたいことに『おすすめ参拝ルート』が紹介されていました。

西山本堂 → 観音堂 → 五重塔 → 釈迦牟尼大仏 → 新回廊 → 能満堂 → 女人門跡 → 大日堂 → 弘法堂 → 三十三観音菩薩 → 不動護摩堂 → 東山本堂
所要時間:45分

なるほど。
基本的にこのルートで参拝します。

中門

八事山 興正寺 中門

中門の前まで来ました。
門の奥やら上やら・・・おあずけ感が半端ないですが、まずは中門。
こちらの門はもともとは西山(こちらのエリア)と、修業の場である東山の境に建ち、女人禁制を守っていたため『女人門』と呼ばれていました。
1954年(昭和29年)こちらに移築されました。

八事山 興正寺 中門の釣燈籠

手水舎

八事山 興正寺 中門と手水舎

中門をくぐるとアオスジアゲハが眼の前をヒラヒラと。
何気なく目で追い後ろを振り向くと・・・
おや、ここに手水舎が。
前ばかり見ていると意外と気付かないかもしれません。

釈迦牟尼大仏(平成大仏)と五重塔

八事山 興正寺 五重塔と釈迦牟尼大仏(平成大仏)

釈迦牟尼大仏(平成大仏)様とご対面。
しばらく見惚れてしまいました。
美しい大仏様です。

おすすめの参拝ルートでは、「西山本堂 → 観音堂 → 五重塔 → 釈迦牟尼大仏→・・・」となっていますが、すみません、先に参拝します。

八事山 興正寺 釈迦牟尼大仏(平成大仏) 案内板

釈迦牟尼大仏(略称 平成大仏)

総高 七・一メートル
重さ 約六トン
青銅鋳造に漆塗り仕上げ

 この尊像は平成二十六年九月、国家安穩 国豊かで皆が平穏なれとの祈りを込めて八事の地に奉安されました。
釈迦牟尼大仏は、今から約二五〇〇年前にインドで悟りを開き、仏となって人々を導かれました。その教えは多くの弟子によって伝承され、仏教をして世界中に広まっています。つまりは、仏教の根源の御仏なのです。
 當山の釈迦牟尼大仏は、開山・天瑞圓照和尚(てんずいえんしょうわじょう)が戒律を守る規範として奉安し、永久に掛けておくようにとの厳命のもと、守り伝えられてきた掛軸に描かれた御仏を再現したお姿。
千年変わらぬそのお姿で、私たちや未来の子孫まで見守り、お導きいただくようとの願いを込めて、富山県高岡市の鋳造所において命が吹き込まれ、當山へと奉安されました。

 八事山 興正寺

八事山 興正寺 – 釈迦牟尼大仏案内板

後ろの五重塔は愛知県で唯一の木造五重塔で、国の重要文化財に指定されています。
高さは26メートル。
装飾は少なめですが、かえって趣があって良いですね。
細身の美しい塔です。

八事山 興正寺 五重塔案内板

興正寺五重塔

 興正寺は、天瑞円照(てんずいえんしょう)が貞享(じょうきょう)五年(一六八八)二代藩主光友の許可を得て建立した真言宗の寺院である。
 この塔は、文化五年(一八〇八)興正寺七世真隆のとき建立された。
 初重三・九メートル角の小規模な塔で塔身が細長く、相輪(そうりん)が短い点で江戸時代後期の塔の特徴をよく示している。しかし、基壇(きだん)上に建って土間床とし、心柱(しんばしら)が心礎(しんそ)上に立つ古式を伝え、全体に装飾が少なく、建築様式は和様(わよう)の手法でまとめられている。
 県内で現存する五重塔では一番古い塔で、昭和五十七年重要文化財に指定された。

 名古屋市教育委員会

八事山 興正寺 – 五重塔案内板
八事山 興正寺 釈迦牟尼大仏移動工事

向かって右手の参道は工事中。
釈迦牟尼大仏を移動するための工事だとか。
現在は総門から中門、釈迦牟尼大仏、五重塔、西山本堂と一直線に並んでいますが、少し趣が変わるようです。
それもまた楽しみですね。

さらに右手も工事中です。

密厳堂(新築工事中)

五重塔・釈迦牟尼大仏を正面にして右手、密厳堂を新しく建てるための工事が行われていました。
外装が出来てきているため、完成後の様子がなんとなく感じられます。

ではこれから西山本堂へ向かいます。

光明殿・受付所・納経所

左手には光明殿。
参道に沿って受付所、納経所があります。
参拝終了後に御朱印を拝受しに伺います。

龍神

八事山 興正寺 龍神

受付所・納経所を過ぎた左手に龍神様が祀っていました。

八事山の霊水汲み場

八事山 興正寺 八事山の霊水汲み場

受付所・納経所の向かい辺り。
以前はこちらで霊水を汲めたようです。
現在は水が出ておらず、案内などもありませんでした。

手水舎

八事山 興正寺 手水舎

こちらにも手水舎がありました。

霊木クロガネモチとなで石

八事山 興正寺 霊木クロガネモチとなで石

樹齢200年を超える霊木クロガネモチ。
左右の枝が手を取り合うように繋がっています。
その下には「なで石」。
願を掛けて三度撫でると相手との縁が戴けるとのこと。

西山本堂

八事山 興正寺 西山本堂

西山本堂は寛延4年(1751年)、西山阿弥陀堂として建立されました。
御本尊は阿弥陀如来様。

不動明王様や文殊菩薩様なども祀られています。
なごや七福神の寿老人もこちらで祀られています。

上の写真は西山本堂の周囲です。
本堂に向かって右手が新回廊、後ろに五重塔、左手は元受付?元納経所?となっています。

次は「観音堂」、「鐘楼」へ向かいます。

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神社仏閣巡りをこよなく愛する写真家です。
夢は全国全ての神社仏閣を巡って写真に収めること。

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