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天龍山 永壽寺
明治三年、苗木藩(現在の岐阜県中津川市苗木とその周辺)では全国的に見ても類を見ないほど徹底した廃仏毀釈が行われました。
苗木藩主を代々務めた遠山家の菩提寺である雲林寺をはじめ、藩内全ての寺院が取り壊されました。
後年、雲林寺の再興を図ってまずこちらの『天龍山 永壽寺(てんりゅうざん えいじゅじ)』を建立しました。
残念ながら雲林寺を再興することはできず、永壽寺は岐阜県中津川市苗木に存在する唯一の寺院となりました。
宗派は臨済宗妙心寺派。
山門
駐車場がないようでしたので、苗木城跡の駐車場に車を停めて歩いて伺いました。
現在は無住寺(住職のいない寺院)とのことですが、大切に管理されているようで、清浄に保たれていました。
大師堂
境内に入り右手に大師堂(?)。
この地に永壽寺が建立されるまでは観音堂があったようですので、観音堂にお大師様をお祀りしている、ということかもしれません。
お堂には弘法大師空海上人と千手観世音菩薩様(?)をお祀りしています。
一体、首の無いお大師様の像が痛々しい・・・。
招魂塔
大師堂の裏側に招魂塔や石碑が立てられています。
境内
境内の左手には地蔵尊、石碑などが並んでいました。
お社
鳥居とお社。
どなたをお祀りしているのか不明です。
鐘楼
境内の一番奥に鐘楼。
本堂
本堂の扉は閉じられていましたが、お賽銭を入れられるように一箇所小窓が開けられています。
小窓から覗かせていただきました。
内部は暗くて肉眼ではよく分からず、カメラを通して見ることに。
左右に極彩色の四天王像。
御本尊は釈迦牟尼仏(釈迦如来、お釈迦様)でしょうか。
美しい佇まいに思わず見とれてしまいました。
場所
〒508-0101
岐阜県中津川市苗木
天龍山 永壽寺